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東日本大震災について

高野山真言宗管長・総本山金剛峯寺座主 大僧正 松長有慶 メッセージ

東日本大震災発生から1年が経過して

宗務総長 日本中を震撼させた東日本大震災、そして大津波、そして原発事故と、こうした大きな災害が東日本に襲ってきまして、1年が経過いたしました。

 その間、私達は亡くなった方の御霊 (みたま)を安らかにするために、一心にお祈りを続けて参りました。

 この度、発災から1年後の正当命日である3月11日に現地に参りまして、犠牲者の御霊を慰霊する法会に参加させていただき、重要な役目を担わさせていただきましたことに、心から感謝いたしております。それとともに、この法会にご参加いただきました職衆の方々、日本全国から駆けつけて下さいました高野山真言宗の僧侶の方、また御詠歌を奉納していただきました方、合唱、詩の朗読、演奏にお越しいただきました方々、そして近隣からご参拝下さいました方々に心からお礼申し上げます。

 先日、この災害で亡くなられた方と、そして行方不明の方を合わせて19,009人になるという記事を新聞で拝見しました。しかしながら、これは単なる数字ではありません。この数字の1つ1つに、そこに生きていらっしゃった方々の、その日の生活と、過去からの歴史と、そして無限の可能性を持つ未来がありました。それが、不意に起こったこのような大きな震災によってかけがえのない命を奪われたという事実は、非常に重く私たちの心にのしかかっております。ご遺族の心の傷も、あの日から今日まで皆さまにつきまとっていたに違いありません。

 こうしたささやかではありますが、ご慰霊の法要を通じて、生き残った方々にも様々な形で心の傷を癒していただき、明日への復興のために今後お働きいただけるようになればと念じてお祈りさせていただきました。

 震災後の一年を振り返ってみますと、本当に私たち人間の無力さというのをつくづく痛感しました。私は山にこもって、ただひたすら祈り続けるよりほかなかったわけであります。しかし、その間にも本宗の僧侶の方々は、いち早く被災地に駆けつけられて、ボランティア活動をしていただいたということにも、心からお礼申し上げたいと存じております。また、私どもの活動の前線基地として、ご自坊あるいはご自宅も被災されているにもかかわらず、場所をご提供くださり、活動者に対して多大な援助をしてくださった前線基地の方々、本当にありがとうございます。

 今後も私たちは、この地の皆さまが復興に向かって進んで行けるように、様々な形で慰めや癒し、そして明日に新たな希望を持っていただけるように、この地でまた新しい営みができますようにとの想いを込めて活動を続け、心からお祈りいたしております。

 この法会におきましては、高野山の1200年の歴史とともに、弘法大師の御廟に灯り続けております「不滅の燈明」と、神戸から青年僧侶の手によって持ってきていただきました阪神大震災の「希望の灯り」を灯させていただきました。これも一つの私たちの希望への「しるし」としてここに灯し、ご供養させていただきました。

 これからも、こうした色々な災害が、私たちにいつ襲いかかるかもわかりません。しかし日本人というのは、本当に素晴らしい人々だと思います。私は、第二次大戦で日本の大都市がほとんど焼け野原になった中で、親族やご信者の方々を捜し廻った体験があります。また、阪神大震災の時も、苦難の中で私たちが色々と手をさしのべさせていただいたという思い出もあります。これらの災禍からも日本人は見事に立ち直ってきたわけであります。

 東日本も復興に向かって、皆さまの心安らかな日が再び戻って参りますように、これからも私たちは祈り続け、活動を続けます。


高野山真言宗管長 
総本山金剛峯寺座主
大僧正 松長有慶 





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  • 通信欄に「東日本大震災」と明記下さい。


  • 高野山では、「東日本大震災」発生以来、金剛峯寺を始め各塔頭寺院、奥之院、伽藍各所での日々の勤行にて、犠牲になられた皆さまのご供養と、一日も早い復興をご祈願いたしております。
  • 奥之院燈籠堂では、毎日の護摩祈祷、読経供養時にご祈願・ご供養をおこなっております。奥之院へお越しの折にはどうぞご一緒にご参列いただきお参りください。



災害対策本部を設置いたしました

・災害対策本部
 和歌山県伊都郡高野町高野山132 高野山真言宗宗務所
 電話:0736−56−2013 FAX:0736−56−2226
 Email:shakaika@koyasan.or.jp

・災害現地対策本部
 東京都港区高輪3−15−18 高野山東京別院
 電話:03−3441−3776 FAX:03−3441−3776


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