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弘法大師と高野山
16.満濃の池完成の事(まんのうのいけかんせいのこと)

讃岐国(香川県)に、周囲16キロメートルに及ぶ満濃の池があり、雨の少ない讃岐では、田畑をうるおすのに大切な池でありますが、国の役人や、技師が何千人という人を使って何度改築しても、ちょっと雨が降ったり、風が吹くと堤防が決壊するので、農民たちは困っておりました。
弘仁十二年(821年)天皇は太政官符(だじょうかんぷ)を下し、土木技術にも秀れていたお大師さまに、満濃の池改築の責任者を依頼されました。お大師さまが讃岐へ着任されると、そのお徳をしたって多勢の人々が改築工事に加わり、僅か三ヶ月程で難工事は完成し、大風雨にも決壊しなくなりました。
今でも、この地方の人はこのお蔭を喜んでおります。
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