目で、感じる伝統を
高野山では、皆さまが実際に目で見て体で感じることができる宗教行事や瞑想体験、写経、御詠歌、華道など、様々な講座をご用意しております。積極的に参加することで、お大師さまの教えや高野山の伝統に触れてみましょう。
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総本山金剛峯寺では、国内最大級の石庭、蟠龍庭の中に建つ阿字観道場(一般非公開)にて、”阿字観”を体験できます。阿字観とは、真言宗における呼吸法・瞑想法です。
高野山の清らかな霊気の中、心静かに瞑想し、忙しい日常を離れてゆっくりとした時間を過ごしてみませんか。初めての方でも僧侶が丁寧に指導いたしますので、金剛峯寺ご参拝の折にはどなたさまもぜひご参加ください。※実修指導は日本語のみとなります。(但し英文テキスト有り)
令和6年4月20日(土)から11月18日(月)
週4日開催(基本 金曜日から月曜日開催)
〔8月9日~12日除く〕
※金剛峯寺の行事等により開催を見合わせる場合や時間等を変更する場合がありますので、予めご了承下さい。
1日 4回実施(所要時間 約1時間)
・9:00 ・11:00 ・13:30 ・15:30
各回定員14名
総本山金剛峯寺 阿字観道場
1,000円(ご参加は小学生以上)
拝観窓口にて、別途内拝料をお支払い下さい。
受付方法は下記の2種類です。
① 金剛峯寺別殿販売所にて直接受付
② 高野山宿坊協会中央案内所・一之橋案内所・中之橋案内所に設置しているタブレット端末並びにこちら(有限会社高野山参詣講の体験予約サイト)にて予約受付可能です(人数限定・カード決済)
※②の予約受付については宿坊協会〔電話0736-56-2616〕にお問い合わせください
※金剛峯寺HPでは予約は出来ません。
○実修後、概ね1時間の換気
○各自発声を伴う実修がございますので、講師の判断に従い扉及び障子戸を開放する場合がございます。
尚、拝観者により発生する騒音は免れませんことご留意願います。
令和6年
4月 20(土)、21(日)、22(月)
26(金)、27(土)、28(日)、29(月)
5月 3(金)、 4(土)、 5(日)、 6(月)
10(金)、11(土)、12(日)、13(月)
17(金)、18(土)、19(日)、20(月)
24(金)、25(土)、26(日)、27(月)
31(金)
6月 1(土)、 2(日)、 3(月)
7(金)、 8(土)、 9(日)、10(月)
14(金)、15(土)、16(日)、17(月)
21(金)、22(土)、23(日)、24(月)
28(金)、29(土)、30(日)
7月 1(月)、
5(金)、 6(土)、 7(日)、 8(月)
12(金)、13(土)、14(日)、15(月)
19(金)、20(土)、21(日)、22(月)
26(金)、27(土)、28(日)、29(月)
8月 2(金)、 3(土)、 4(日)、 5(月)
16(金)、17(土)、18(日)、19(月)
23(金)、24(土)、25(日)、26(月)
30(金)、31(土)
9月 1(日)、 2(月)
6(金)、 7(土)、 8(日)、 9(月)
13(金)、14(土)、15(日)、16(月)
20(金)、21(土)、22(日)、23(月)
27(金)、28(土)、29(日)、30(月)
10月 4(金)、 5(土)、 6(日)、 7(月)
11(金)、12(土)、13(日)、14(月)
18(金)、19(土)、20(日)、21(月)
25(金)、26(土)、27(日)、28(月)
11月 1(金)、 2(土)、 3(日)、 4(月)
8(金)、 9(土)、10(日)、11(月)
15(金)、16(土)、17(日)、18(月)
11月10日(日)
〇金剛峯寺の行事等で日程を変更することがあります。また、定員は35名で参加者10名に満たない場合は開催いたしません。
高野山大師教会大講堂
(金剛峯寺阿字観道場ではありませんので、ご注意下さい。)
受付 12:00~12:30 / 実修 13:00~15:00
お一人3,000円
ご参加は経験者のみ
発声を伴う実修がございますので、講師の判断に従い扉を開放する場合があります。
総本山金剛峯寺教学課までお電話下さい。
電話番号 / 0736-56-2014 FAX番号 / 0736-56-4640
(平日 8:30~17:00)
※参加希望の方は必ずご予約下さい
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仏さまの示された戒めの教え(戒)を阿闍梨さまから直接授かり法話を頂く儀式です。年間を通じていつでも参加できる最も高野山らしい体験(修行)の一つです。
ここで授かる十箇条の戒めを「菩薩十善戒」と呼びます。かの慈雲尊者(じうんそんじゃ)も仏教修行の一番平易で身近な実践として、たくさんの民衆へこの戒めを護持するようにすすめられました。その戒は、いずれも現代の人々にこそ思い出してもらいたい規範であり、このような戒めをすべての人々が心がければ、素晴らしい社会の実現に大きく近づきます。そういった「仏の心の在り方」を説くのが「戒」の教えです。
高野山大師教会・授戒堂
120名 ※状況により定員数は変動します。
お一人につき1,000円のお供えを頂戴しています。
各実施時間の10分前までには受付けをお済ませください。
有限会社高野山参詣講が運営する「もっと高野山」にて予約受付も可能です(人数限定・カード決済)
※予約受付については宿坊協会〔電話0736-56-2616〕にお問い合わせください
※クレジットカードでの決済となります。諸堂共通内拝券・参与会会員はご利用頂けませんのでご注意ください。
・諸堂共通内拝券をご利用の場合は、当日直接大師教会で受付ください。
・参与会会員の方は、袈裟と会員証を当日直接大師協会で提示して受付ください。
第1回 午前9時 第2回 午前10時 第3回 午前11時
第4回 午後1時 第5回 午後2時 第6回 午後3時
第7回 午後4時
約30分
儀式が始まりましたら、途中お堂内より出ることができません。
〒648-0294
和歌山県伊都郡高野町高野山347
高野山大師教会
電話/0736-56-2015 Fax/0736-56-4502
そもそも、戒とはなんでしょうか。文字を見れば、いましめという文字が使われているので、普通に戒律という言葉を考えれば、してはいけないこと、タブー、ルール。そういった印象を受ける方は多いと思います。しかし密教の世界で説かれる「戒(戒律)」は単純にしてはいけないこと、という戒めの意味だけに留まりません。
もともと戒律ということばは、戒と律という二つの規範を総称していう言い方です。このうち、「してはいけないこと」としてルールをまとめたものが「律」です。仏典の全てを総称する言い方に三蔵(さんぞう)ということばがあります。この三蔵に通じたえらいお坊さんを指して「三蔵法師」というわけです。この三蔵は経蔵、律蔵、論蔵の三つから成っています。つまりいわゆる仏典とされるものは大きく分けて、さとりへの道を説くいわゆるお経(経蔵)とさとりへ歩むものが守るべき規範(律蔵)、そして仏の教えを先人達が詳しく論じた足跡(論蔵)の三種類があるということです。この一つに数えられているほど、律というものは古代より教団成立の上で欠かすことの出来ない規範であり、その時代時代の文化的背景を受けて、仏陀によって、また先人達によって編集されてきた「決まりごと」であると言えます。
それに対して、「戒」は決まりごとというよりもむしろ「自らのこころが本来的に持っている自発的な働き」のことをいいます。すこしわかりにくいですが、例えば有名な「戒」に「不殺生戒」というものがあります。生き物を殺してはいけない、とする戒ですが、言葉通り「殺生してはいけない」という「ルール」と捉えると戒の教えの本質が見えてきません。
我々は、決まりとして決まっているから、いのちを奪うことをしないのでしょうか。生きる上からはやむを得ない部分も少なからずありますが、密教では我々のこころの本質的な部分に、他者の生命を奪うよりも、他者のいのちを生かしたほうが我々自身が心地良い、嬉しい、という「こころ」が備わっていると見ます。その本質的な「自己のこころ」、言い換えれば自分の中にある「仏と同質の部分」、もっと簡単に言えば「ほとけごころ」。そういうものが自分の中に、また多くの人々の中に本来備わっていることに気がつく。気がついて自覚して、その自分の中の本当の声を大切にする。そういう在り方を説いているのが「戒」の教えではないでしょうか。ですから、先にも触れたように、「戒」の教え、「戒」のこころとは、そのままにほとけの心の在り方でもあるわけです。
法話を聞いて「ありがたいな」と感じるだけでは、一時の安らぎを得られても根本的な解決にはなりません。お大師さまは「み仏の戒めを大切にすることによって、人の体は潤いあるものになる。それはあたかも諸天の飲み物といわれる甘露を飲むことによって、身にまとわりついた病が除かれるようなものである」とお諭しくださっています。大切なことは、知ることで満足せずに、知って実践することです。
高野山上にある高野山大師教会では毎日阿闍梨さまによって「菩薩十善戒」のお授けがなされており、「十箇条の戒め」のお授けに参加していただけます。この素晴らしい仏の教えを「ただ聞く」だけではなく、実際の生活に活用し、実践していただくことで、皆様が自らや周囲の人を含め、多くのいのちを大切に「生かして」いただければ、これに勝る喜びはありません。
大師教会でお授けしていただける十箇条の戒めである「菩薩十善戒」について、どのような事柄が「戒のこころ」として説かれているのか簡単に見ていきましょう。
「生きとし生けるものを殺さない」ということですが、すべての生けるものはみな同じ命を持ち、同じ命を皆が分け合っているのだということです。その生命をより良く生かしていこうと教えます。一方でわたしたちは日々、多くの生きものの命を戴かなければ生きていけない存在です。その事実をしっかり見つめなめればなりません。
「盗んではいけない」という戒めですが、本質的には、奪って誰かを悲しませるより、むしろ与えて喜んで貰った方が、我々の心もまた満ち足りるのだ、という菩薩の精神を表わしています。世間は物質的には様々なもので満ちあふれています。大量生産・大量消費といわれる時代は、私たちの欲望を様々に刺激します。いつしか本当の「こころ」を見失えば他人のものに手を付けても、表面的にはこころは痛まなくなるのかもしれません。しかしそれは本当に私たちが望んでいることでしょうか。また、「もの」だけではなく、それぞれの持ち味、長所などの徳分も含め、奪ったり奪われたりしてはいけないことを示しています。
「倫理を失った関係を持ってはいけない」ということです。売春、買春、援助交際に出会い系サイト・・・。最近は後先を考えないで淫らな行為に走る人が多く、しかも低年齢層まで浸透しつつあります。しかし、男女の間柄で「こころ」を見失えば、それは単なる肉欲だけの関係に堕することになります。相手への気づかいや思いやりのない関係は、最終的にお互いを不幸にしてしまいます。
「嘘をついてはいけない」という戒として、仏教の戒めの代表のように広く知られています。これも同様に嘘をついて人を悲しませるより、暖かな言葉を人に伝えたほうが自分のこころもずっと気持ちが良い、ということを本質的に我々は知っているということです。世の中の色々なところで嘘、偽りがはびこっています。驚くことに、「だまされるほうが悪い」と堂々とひらき直る人もいます。一度だけと思った嘘は次々と次の嘘を呼び、嘘は積み重なっていくものです。一つの嘘で信用は崩れ去り、取り戻すには大変な時間と努力が必要となることもあります。
以上の四つは「淫・盗・殺・妄」という一括りにされ、ことさら重要な位置におかれています。
「お世辞など、無益なことを言わない」ということです。本質に反して見た目だけ飾り立てた言葉では、本当のこころの繋がりは得られません。ことばを飾れば飾るほど、自分の真意からは遠く外れ、まごころも相手に伝わりませんし、そのような不誠実な言葉は、実際のところ自らも相手も同じく、おとしめるものとなります。
「悪罵しない」ということです。日本語はとても美しい言葉なのですが、相手を不快にさせる言葉を遣えば、瞬く間にいさかいが生じます。逆に優しい言葉を遣えば、周りを和ませてくれます。自らのこころに確かにある、ほとけごころの声に耳を澄ませば、本当に自分が相手に伝えたい言葉が、そのような不快な言葉だけなのかお分かりになるのでは無いでしょうか。
「二枚舌を使わない」ということです。一方に都合の良いことを云い、またもう一方にもいい顔をして食い違うことばかり平気で言えば、いつしか信用も失います。場合によっては相手にも損害を与えかねません。顔色をうかがってその場を取り繕うのでは無く、本当のこころから出る言葉、「おもいやりのある言葉」を話そうと心がけるべきです。
「むさぼらない」ということです。物質社会に生きるわたしたちは、生活を便利に、快適にしてくれる「物」によって豊かさを享受しています。しかし、逆にいえば物が溢れ、物に執着し、そういった物無しには豊かさを実感できないともいえるのではないでしょうか。幸せの価値を金銭で測り「お金さえあれば幸せに暮らせる」と多くの人が勘違いしている現代、今、何が求められているのか深く考える必要があります。
「怒らない」ということです。ムカツいたり、キレたり、暴力をふるったり・・・。その怒りはどこからくるのでしょうか。悪いのは本当に相手だけなのでしょうか。一時の怒りに我を忘れると、取り返しのつかない事件を起こしかねません。怒るより怒らない方がこころ穏やかに幸福なのは誰にでも分ることです。しかし時に人は怒りに自らを見失い、本当のこころの声、優しいほとけごころの声を忘れてしまいがちです。本当に大切なものを失う前に、自分の心の深いところにあるおだやかさを思い出して欲しいと思います。
「間違ったものの見方」ということです。常に自分は偉く正しいけれど、「周りの奴は馬鹿だ」と思っている人がいます。そして悪いことは全て「馬鹿な周囲」のせいになっているわけですから、恨みだけは人一倍です。皆さんの周りにも一人や二人、こんな人が見受けられるかもしれません。あるいは自分自身が自分を信じる余りに全て周囲のひとのせいにしてしまっていることは無いでしょうか。落ち着いてものごとを正しく見極める目を持ちたいものです。
以上のように、人が生きていく中で非常に重要な事柄が「戒め」というかたちをとって表現されています。内容は至極道徳的なことばかりなので「当たり前のことばかり」という言葉が返ってきそうです。ところが、これらの一つ一つを守ろうとすることは非常に大変です。お大師さまの言葉には、「戒をたもつ(持戒)」という言い方はありますが、「戒を守る(守戒)」という言い方はありません。戒は上にも述べたように、単なる決まりごとではなく、ほとけのこころを表現したものなのですから、決まりごとのように盲目的にただ守ろうとするのではなく、自らのこころにほとけと同じ性質のものがあることに気がついて、その状態を持する(たもつ)ことが大切なのです。表面的に決まりごとを犯さなければ良い、というものではなく、その行いをしている自分自身のこころがどうであるかが大切なところです。簡単なことではないかもしれません。しかし、常に心のどこかでこれらの戒めを思うことできっと皆さんにも変化が現れます。戒の実践とは、自分のなかに確かにある「ほとけさま」を育むことなのです。
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お大師さまは『般若心経秘鍵(はんにゃしんぎょうひけん)』という著作の中で、般若心経について「大般若菩薩の偉大な真髄である真言の悟りについて教えている。文章全体は一枚の紙を満たす程もなく、行数にすればたった14行にすぎない。簡単でも要領を得ておりその内容は深い」と讃歎されています。さらには、「もし読誦し講讃して供養するならば、生きとし生けるものたちを苦しみから救い安らぎを与え、経典の教えを深く学び思惟(しゆい)すれば、悟りの道を得る」とも述べられています。
この素晴らしいお経の一字一句に願いを込めて、お写経に取り組んでみてはいかがでしょうか。心を込めて浄書すれば、雑念を払い、心を安らかにさせてくれることでしょう。豊かな心を育む実践修行としておすすめいたします。
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写経とは、文字通り「経典を書写する」ことです。釈尊仏陀の説かれた教えは口伝えによる暗記によって保持されたのですが、釈尊仏陀入滅してまもなく摩訶迦葉(まかかしょう)が、釈迦の教説(法と律)を正しく記録することの大切さを仲間の比丘(びく)たちに訴え、「第一結集」と呼ばれる編纂会議を開きました。こうして編纂された仏典は、前1世紀ころには、上座部系パーリ語経典がスリランカへ伝えられ、現在でもスリランカ、タイ、ミャンマーなど東南アジアの仏教国で広く用いられています。一方、中国では2世紀後半から11世紀末まで経典の漢訳事業が行われました。このころ活躍したのが著名な玄奘三蔵や義浄など中国からインドに仏典を求めた人々、また鳩摩羅什や菩提流支といったインドや西域出身者などの訳経僧です。また真言宗の八祖に数えられている善無畏三蔵さまや不空金剛さまも数多くの経典を訳され、仏教文化の発展に尽くされました。 当時、経典は印刷技術の未熟な頃は人が手で書写することによってしか、制作できず、経を写すことは仏を生むことと同じ、と讃仰されてきました。
高野山大師教会内・写経室
奉納写経実修料 1,500円
(般若心経写経用紙1巻・金剛峯寺名入り筆ペン・高野山お写経のてびきセット)
※2回目以降、金剛峯寺名入り筆ペン御持参の方は1,100円(奉納料・用紙代)
午前8時30分~午後3時 毎日受付
平日 9時・11時・13時・15時
土日祝日 上記各時間の15分前
上記時間、僧侶による写経作法の指導があります。
※写経作法時間外にお越しの場合、指導はお受けできませんが、写経実修はできます。
※年末年始は作法の指導は行っておりません。
※諸行事により実修ができない場合もありますのでご確認ください。
※座席数22席
〒648-0294
和歌山県伊都郡高野町高野山347
高野山大師教会
電話/0736-56-2015 Fax/0736-56-4502
歴史を辿ると、中国では意図的に作られた偽経なども出現し、膨大な量の訳経の収集や分類、真偽の判別が必要となったため、4世紀末には釈道安(しゃくどうあん)による最初の目録である『綜理衆経目録(しゅうりしゅうきょうもくろく)』、6世紀初めには僧祐による『出三蔵記集(しゅつさんぞうきしゅう)』が編纂されました。これらの仏典類を、北魏(ほくぎ 386年~534年)では「一切経」と呼び、梁(りょう 502年~557年)では「大蔵経」と呼んだそうで、隋(ずい 581年~618年)・唐(とう 618年~907年)の時代には、写経の書式も1行17字前後と定着したそうです。 日本では、637年に奈良の川原寺で写経が行われたという記録が『日本書紀』に残されています。これが一般的に一切経書写の最初といわれています。奈良時代には図書寮と呼ばれ、現在でいう国立図書館の役割を担った役所が設置され、それに付属して儒教・仏教の経典、仏像などを管理し、その事務を補助するため書物を書き写す写書手や書物の装丁を行う装こう手(そうこうしゅ)が属し、美の限りをつくして書写されていきます。 その後、教学の原本とするための写経や仏道修行の方法として一般にすすめられ、重要な儀式や修業として厳粛な礼法式、様式が自然に発生していきました。やがて、江戸期には巡礼の際に自身が書写したお経を奉納するようになり、庶民の間でも盛んに写経が行われるようになりました。
① 手を洗い口をすすぐ
② 香を焚き室内を清める
③ 三礼 合掌して三度仏さまに礼拝する。一礼のたびに「オン サラバ タタギャタ ハンナマンナノウ キャロミ」の御真言をお唱えする。
④ 願文 合掌し「我いま至心に懺悔し 謹んで般若心経を書写したてまつる。仰ぎ願わくば一字一文法界に遍じ、三世十方の諸仏に供養し奉らん」とお唱えする。
⑤ 墨をする(この間、お大師さまの御宝号「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」をお唱えする。
⑥ 浄書 一字一字、こころを込めて写経する。
⑦ 読誦 浄書した経文の一字一字を拝読する。
⑧ 御宝号念誦 お大師さまを思い、こころを込めて「南無大師遍照金剛」を七返唱える
⑨ 祈願 自分の願いを心中にてお大師さまに申し上げる。
⑩ 回向 「願わくばこの功徳をもって遍く一切に及ぼし我らと衆生と皆ともに仏道を成ぜん」と唱え尊い写経の功徳で衆生が救われるように祈念する。
⑪ 三礼 終わる。 (上記作法は一例です)
高野山では昭和59年の「弘法大師御入定千百五十年御遠忌大法会」の奉修にちなんで、般若心経千百五十万巻の御廟前奉納を発願いたしました。そして、毎月21日の御大師さまの日を「御写経の日」と定め、各地から送られました御写経を奥之院御廟前に奉納しています。奉納料は社会福祉や災害対策などの活動にも役立てられています。
郵送、持参どちらでも承っております。檀那寺をお持ちの方はお寺よりお申し込みください。お持ちでない方は直接お申し込みください。直接お越しの場合は、奥之院燈籠堂、金剛峯寺受付、大師教会にて承っております。郵送の場合は下記までお送りください。
奉納された御写経は、奥之院記念燈籠堂にてお預かりいたします。奉納料として1巻(枚)1,000円を頂戴しております。なお、郵便物等には現金の同封ができませんので奉納料は下記の郵便振替口座にお納めください。
口座番号 00970-0-41765 加入者名 総本山金剛峯寺 御写経奉納総司所
御写経奉納されました方には後日、「奉納之証」(領収証並びに奉納巻数を記載しております)というハガキをお送りしております。この奉納之証の巻数を集めて記念品と交換できます。
10巻/お守り
50巻/腕輪念珠・金襴巾着袋 いずれか一品
100巻/弘法大師御影軸・額装両界曼荼羅図・本連念珠 いずれか一品
「奉納之証」を切り取り、ご希望の品名を明記して御写経奉納総司所までお送りください。
金剛峯寺専用の御写経用紙を販売しております。
お電話またはEメールにてご住所・氏名・電話番号・用紙の種類・数量を記載の上ご注文ください。
写経セット 5枚入 なぞり2枚・清書3枚・手本1枚 600円
なぞり用紙 21枚入 「般若心経」を薄く印刷 2,000円
清書用紙 21枚入 「般若心経」の印刷なし、手本1枚 2,000円
なぞり用紙 100枚入 「般若心経」を薄く印刷 8,000円
清書用紙 100枚入 「般若心経」の印刷なし、手本1枚 8,000円
新・御宝号念誦写経 10枚入 御宝号「南無大師遍照金剛」を薄く印刷(B4サイズ) 1,000円
新・御宝号念誦写経 100枚入 御宝号「南無大師遍照金剛」を薄く印刷(B4サイズ) 8,000円
※用紙代金のお支払い方法
写経用紙発送の際、郵便振替用紙を同封いたします。(送料別途必要)
お申込み・お問い合わせ
〒648-0294 和歌山県伊都郡高野町高野山132 総本山金剛峯寺 御写経奉納総司所
電話/0736-56-2011(代) FAX/0736-56-4640 E-メール/kyogakuka@koyasan.or.jp
写経実修が可能となる全国の寺院(道場)の紹介ファイルとなります。各寺院(道場)の詳細事項を記載しておりますが、御写経実修に関しては、各寺院に直接お問い合わせ下さいますようお願いいたします。
Koyasan flower arrangement
弘法大師が天長9年(832年)に萬燈萬華会(まんどうまんげえ)と呼ばれる儀式を奉修されてより以来、年月を重ねて掌を合わせる心と、その手でいけられる花があります。その花は高野山の儀式とともに洗練されていきました。その道を華道高野山と称します。
お大師さまは、「私たちは宇宙を構成する一部分にすぎず、動植物にいたるまですべて平等の命を持っている。お互いの生命を尊重し、生かし合うことが大切である」と教えられました。花の生命を最高に生かし、見極めることが、華道高野山の真髄です。
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花を愛し、花の心をいける精神に共感を抱かれる方ならば、どなたでも華道高野山へ入会できます。生花が初めてという方も全く心配はありません。生花の基本から徐々にステップアップするため、初心者の方でも豊かな表現力が身に付きます。もちろん、経験者や他流派で学ばれている方も大歓迎です。
基本第1・第3火曜日
東京都港区高輪3-15-18
東京別院
03-3441-3338
基本第1・第3水曜日
大阪府大阪市北区太融寺町3-7
太融寺(たいゆうじ)
06-6311-5480
お申し込みはお電話にてお問い合わせください。東京・大阪いけばな教室は、下記問い合わせ先のほか、大師教会でも対応させていただきます。
各教室の開催日程ですが、行事等の都合により日程を変更する場合がございます。詳しくは各教室の問い合わせ先へお問い合わせ下さい。
〒108-0074
東京都港区高輪3-15-18
高野山東京別院中
華道高野山東日本司庁 いけばな教室係
電話番号/03-3441-3338 FAX番号/03-3447-2243
〒530-0051
大阪府大阪市北区太融寺町3-7
太融寺中
華道高野山近畿司庁 いけばな教室係
電話番号/06-6311-5480 FAX番号/06-6312-5454
kongo sect pilgrim hymns
金剛流は、古来より存在した大和流や、妙音流(みょうおんりゅう)などの詠歌を転用していた程度でしたが、大阪府河内長野にある天野山(あまのさん)金剛寺第76世の曽我部俊雄・和尚が昭和4年に高野山金剛講総本部詠監に就任されて以来、旋法、音階、音符などの基本的な楽理を編纂し、そこにさらに流儀の指導原理や所作法を完成され、さらには新しい作詞や作曲を次々に発表されて、今日のように他流には見ることのできない名曲を持った「金剛流」を大成されました。
当流の特徴は、陽旋調(ようせんちょう)という、西洋音楽でいう長調の曲が多いことと、旋律の優雅さがあげられます。独自の唱え方として「シオリ」「オシ」「アタリ」「マワシ」など、全曲に細密な歌謡法がつけられています。また、歌詞が和歌調のものを御詠歌、そうでない五七調や七五調の韻文のものを和讃、その他に巡礼歌式などがあり、それぞれ区別しています。
音の構成は宮(きゅう)・商(しょう)・角(かく)・徴(ち)・羽(う)の五つで構成され、これを五声と呼んでいます。また、音階は十二律にて構成され、一番低い十二律を初重(しょじゅう)とし、順次三重まで配置され、理論上は三十六律に平均した段階となっています。しかし、実際には使用するのは初重の黄鐘(おうしき)より三重の黄鐘(おうしき)までの二十五律の範囲内で作曲されています。
毎月2回・いずれかの水曜日
※新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響を鑑み、
令和4年度の開催は中止となりました。
昼の部 午後1時~2時20分 20分の休憩 午後2時40分~4時まで
夜の部(初心者教室)午後6時30分~8時
〒108-0074
東京都港区高輪3-15-18
高野山東京別院
電話番号/03-3441-3338(代表)
FAX番号/03-3447-2243
昼の部 年額30,000円(半期15,000円)
夜の部 年額24,000円(半期12,000円)
昼・夜の部 年額36,000円(半期18,000円)
※受付当日にお持ち下さい。
各50名(見学自由)
毎月 いずれかの金曜日
午後1時30分~午後3時30分(受付午後1時~)
〒530-0051
大阪府大阪市北区太融寺町3番7
太融寺
月額3,000円(月2回)
100名
各教室のお申し込みはお電話にてお問い合わせください。
各教室の開催日程ですが、行事等の都合により日程を変更する場合がございます。詳しくは各教室にお問い合わせ下さい。
〒108-0074
東京都港区高輪3-15-18
高野山東京別院
東日本連合本部 御詠歌教室係
電話番号/03-3441-3338 FAX番号/03-3447-2243
〒635-0082
奈良県大和高田市本郷町8-15 不動院中
金剛講近畿連合本部 歌声ひろば係
電話番号/0745-52-1669 FAX番号/0745-52-3764
〒648-0211
和歌山県伊都郡高野町高野山347
高野山大師教会内 教宣課
電話番号/0736-56-2015 FAX番号/0736-56-4502
kongo sect religious dance
宗教舞踊とは、讃仏歌(御詠歌)の歌詞に合わして振り付けられた心の舞です。癒しの旋律にあわせて踊る舞踊で、心と体をリフレッシュしてみませんか?きっと、あわただしい日々の暮らしの中であなたの心を潤すひとときとなることでしょう。
forest therapy tours
「森林セラピー」とは、森の自然が織りなす風景や香り、音色や肌触りなど五感を使って感じることで心身の元気を取り戻す癒しのプログラムです。
高野山では、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されたエリアを含め、2007年に「森林セラピー基地」として認定されました。
歴史と自然が融合する高野山森林セラピーを気軽に体験して 頂ける内容になっています。是非ご参加下さい。
“Otona no terakoya” in Koyasan and Tokyo
高野山おとなの寺子屋は高野山大師教会・高野山東京別院の2会場で開催しております。読経体験・瞑想体験・ご法話などを通じ弘法大師さまのみ教えを分かりやすくお伝えします。
複雑多様化する現代社会において、より心豊かに生きていくための智慧を授かりましょう。
※詳細・お申し込みは公式サイトをご覧下さい。
other workshop
弘法大師空海の教えである「共利群生きょうりぐんじょう」(生きとし生けるものは、共に学び、共に助け合うことが大切であり、この教えを実践することで人の心は豊かになる。)という密教福祉の理念を学び、人に寄り添う心の成長をめざします。
この講座は『仏教・心理学・福祉』の3つを中心とした学習プログラムです。
新しく「令和」の時代を迎え、日本では自然災害の多発や新型コロナウイルスの感染拡大など、社会を不安に陥れるような事象が相次ぎました。世界に目を向ければ、さまざまな国や地域で紛争が続いており、世界情勢は非常に不安定であります。全世界で7人に6人が、日々不安を感じながら暮らしているともいわれております。
そんな世の人々の悩み、苦しみに向き合い、そして安寧へと導かれ、いまなお人々の救済し続けておられるのがお大師さまであります。
弘法大師ご入定の地、高野山大学で日々教鞭をとられている先生方に、お大師さまの時空を超越したみ教えをもとに、それぞれの専門分野におきまして、不安を抱える現代人に向けた特別な講義をオンラインで配信いたします。ご自宅にいながら、自由な時間で学んでいただけますので、是非ご参加下さいますようお願い申し上げます。
令和6年7月から講座動画を毎月1本配信予定(全6回)
松長潤慶 先生(高野山大学副学長)
佐藤隆彦 先生(高野山大学教授)
上野和久 先生(高野山大学特任教授)
森崎雅好 先生(高野山大学教授)
土居夏樹 先生(高野山大学教授)
北川真寛 先生(高野山大学准教授)
インターネット動画共有サービス「YouTube」を使用して ご自宅等からオンラインで講義を視聴いただきます。
どなたでも参加いただけます。
20,000円(申込時に送金ください)
令和6年10月31日(木)
案内(PDF)裏面記載の「申込みから受講まで」をお読みいただき、 下記専用フォームよりお申し込みください。
申込専用フォーム〒648-0294
和歌山県伊都郡高野町高野山132
社会人権局 社会課
電話/0736-56-2013 Fax/0736-56-2226
(平日午前8時30分~午後5時)
令和6年11月22日(金) 13:00~
岡崎 良仁 先生(真言律宗 長弓寺薬師院住職)
森崎 雅好 先生(高野山大学文学部 密教学科 教授)
高野山教化研修道場(高野山大師教会本部 中講堂)
どなたでも参加いただけます。
3,000円(当日受付時に納入ください)
令和6年11月15日(金)
50名
〒648-0294
和歌山県伊都郡高野町高野山132
社会人権局 社会課
電話/0736-56-2013 Fax/0736-56-2226
E-mail/ shakaika@koyasan.or.jp
(平日午前8時30分~午後5時)