金剛峯寺からのお知らせ
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■高野山の建物が国の登録有形文化財(建造物)に登録されました■
令和7年3月13日(木)、金剛峯寺9件と常喜院4件が正式に登録有形文化財に新たに登録されました。これで和歌山県内の国登録文化財の件数は378件となりました。
登録されたのは以下の13件です。
◆文化財の概要◆
〇金剛峯寺 9件
・奥殿(旧貴賓館) 木造平屋建、銅板葺 昭和8年(1933)
・別殿(旧別殿) 木造平屋建、銅板葺 昭和8年(1933)
・応接室(旧貴賓館附属浴室) 木造平屋建、銅板葺
昭和8年(1933)/昭和32年(1957)頃移築
・奥殿渡り廊下 木造平屋建、銅板葺
昭和8年(1933)/昭和32年(1957)頃増築
・阿字観堂 木造平屋建、銅板葺 昭和42年(1967)
・新書院 木造平屋建、銅板葺 大正前期/昭和32年(1957)移築
・真松庵 木造平屋建、銅板葺 昭和39年
・勅使門 木造、桧皮葺 昭和8年(1933)
・奥殿塀 木造、銅板葺 昭和8年(1933)〇常喜院 4件
・本堂(旧最勝院本堂) 土蔵造平屋建、銅板葺
江戸末期/昭和41年(1966)増築
・客殿 木造平屋建、銅板葺 明治前期/昭和41年(1966)増築
・拝殿 木造平屋建、銅板葺
明治43年(1910)頃/令和6年(2024)改修
・山門 木造、銅板葺、袖塀付 昭和30年(1955)頃※詳しくは 令和7年3月13日(号外 第50号)をご覧下さい。
登録有形文化財(建造物)とは
文化財登録制度は、近代を中心とする多くの様々な文化財を保護するため、平成8年の文化財保護法改正によって導入された。許可制を基本とする指定制度に対し、届出制による緩やかな保護制度で、登録により規制に強く縛られることはなく、建造物の
多様な活用を行いやすいことが特徴である。原則として建設後50年を経過した建造物のうち、一定の評価を得たものが対象となり、全国で既に14,000件を超える建造物が登録されている。
登録有形文化財(建造物)の登録基準は、「建設後50年を経過している」もので、かつ「国土の歴史的景観に寄与している」「造形の規範となっている」「再現することが容易でない」の三つの条件のうち、いずれかに当てはまるものとされている。登録を希望する場合は、所有者と地元自治体の教育委員会との連絡・調整を経て、専門家による調査を行ったうえで、文化庁に申請する。登録されると、保存・活用のために必要な修理の設計監理費の2分の1が国から補助されたり、家屋の固定資産税が2分の1に減免されたりするなどの優遇措置がある。なお、火災、地震による倒壊、所有者による取り壊し、重要文化財への指定などで、登録を抹消(まっしょう)されることもある。